販売状況を確認中…現在の販売対象:日本の法人・個人事業主

無料KiCadガイド · 2026年9月14日更新

KiCad DRCエラーの切り分け

KiCadのDRCで未接続・クリアランス・ゾーン・外形の指摘が出たとき、場所と適用ルールを調べる手順。GUIとJSONレポートの実行例、再確認の記録付き。

作成:Signal & Ship。KiCad 10.0の公式資料に基づく確認手順です。新規設計でも移行後でも利用できます。ここでの説明は、あなたの基板で検査を実行した結果や、製造可能性の承認ではありません。

意図した設定でDRCを実行する

  1. レビュー用コピーとプロジェクト・独自ルールをそろえ、基板とKiCadの版を記録します。
  2. PCBエディターのInspect → Design Rules Checkerで、確認用にゾーンを再充填してDRCを実行します。各指摘を選び、場所とルールを調べます。
  3. レポートと例外を残します。下のJSONコマンド例でも、実行条件と結果を保存できます。

KiCad 10.0公式のDRC手順

CLIでレポートを残す場合の例

kicad-cli pcb drc \
  --format json --output board-drc-review.json \
  --severity-all --all-track-errors --refill-zones \
  --exit-code-violations board.kicad_pcb

board.kicad_pcbをレビュー用コピーに置き換え、空白を含むパスは引用符で囲みます。出力名は既存ファイルと重複させません。公式資料に基づくコマンド例であり、今回実行したDRC結果ではありません。POSIXの複数行表記です。PowerShellでは行末のバックスラッシュを取り除いて1行にします。

--severity-allはエラー・警告・除外済みの指摘を含み、--all-track-errorsは配線ごとの全エラーを求めます。--refill-zonesは確認用に再充填しますが、--save-boardを併用しなければ基板を保存しません。この例には--save-boardを付けていません。

--exit-code-violations指定時、終了コード0は指摘なし、5は指摘ありです。ほかの非0は実行失敗として調べます。直後にPOSIXではecho $?、PowerShellでは$LASTEXITCODEを読み、新しいレポートが存在して読めることも確認します。どちらのコードも製造承認ではありません。 CLIオプションの公式資料

未接続の指摘

参照番号・パッド・ネット・指摘位置を特定します。回路図の意図した接続と照合し、その場所の配線端点やゾーンとの接続を確認します。見た目で重なっているだけでは、意図したネットへの接続を確認できません。

指摘を消すためだけにネット名を変えたり銅箔を足したりせず、意図した接続と説明できない点を記録します。

クリアランス・短絡の指摘

指摘された両方の要素と層を選びます。必要な間隔と実際の間隔、適用ルール・ネットクラスを記録し、設計・製造の要求と照合してから変更を判断します。

すべての設計・工程に共通する安全なクリアランス値はありません。制約を小さくすると実際の問題を見えなくする場合があります。

編集後のゾーンに関する指摘

ゾーンのネット・層と再充填の状態を確認します。公式入門には、部品移動後に古い充填がクリアランス指摘を生み、再充填で解消する例があります。自分の指摘が同じ原因とは限りません。

再充填の状態を記録してDRCを再実行し、残る指摘をゾーン設定と意図した接続に照らします。このページであなたの基板に実行した結果ではありません。

外形・層の問題

指摘されたEdge.Cutsの要素と端点を確認します。意図した基板寸法と照らし、隙間・重なり・意図しない層への配置を調べます。

層・座標・意図した形状を記録。外形や配線の線分数が同じでも、形状が一致する証拠にはなりません。

回路図と基板の不一致

対象の回路図の版とプロジェクトを使い、部品参照番号、フットプリント割り当て、ピンとパッドの対応を調べてから変更を反映します。

KiCad CLIには別の対応確認として--schematic-parityがあります。回路図がない状態を確認済みにせず、基板だけのDRCで対応確認も実行されたと考えないでください。

除外・無視・絞り込み

表示された一覧だけでなく、無効なルールと除外した指摘も確認します。例外ごとに理由・対象の版・確認者の判断を残します。

指摘を非表示にしても修正にはなりません。レポートが空なら、範囲と有効なルールを確かめてから結果を判断します。

修正後に同じ条件で確認する

前のレポートを残し、変更内容と新しい基板の版を記録します。意図した設定で再実行し、以前の指摘ごとに結果を照合して新しい指摘も記録します。未解決の項目には担当と次の確認を残します。

無料の確認記録を保存(.txt)

手元で記入する空欄の記録です。ファイルの送信・自動検査・製造承認は行いません。

次に確かめること

製造前チェックの全体に戻る

EAGLEから取り込んだ基板なら、KiCad内の検査に加えて原本との比較を行います。 移行の手順・元ファイル付き実例を見る

BoardPortの有料製品は、対応するEAGLE 9.6.2とKiCad 10.0の2ファイルを、パッドとネット・部品参照番号・定義した外形と配線線分数で比較するオフラインツールです。KiCad単体のDRCを実行する製品ではありません。 比較する範囲を確認する